衝撃波を患部(足底腱膜炎・テニス肘・ジャンパー膝など多くの疼痛性疾患)に照射することで除痛効果と組織修復が期待できる、整形外科領域では新しい治療法です。体操男子の内村航平選手が、世界選手権直前に、右足の靭帯損傷を短期間で治療するために使用したことでも知られています。
体外衝撃波疼痛装置には、収束型と拡散型があります。当クリニックでは、最新機種である収束型の体外衝撃波疼痛装置『DUOLITH®SD1T-TOP ultra(デュオリスSD1ウルトラ)』を導入しています。拡散型と違い、九州エリアで導入している施設はまだ限られています(*)。
収束型は、収束した範囲にエネルギーを与えるため、患部のみにエネルギー強度を高く照射することが可能(治療効果が高い)です。腱付着部炎では、拡散型も有効ですが、収束型の方がエネルギー強度を10倍以上強くすることができ、より治療効果を高めることが可能です。また、エコーで病変部を正確にターゲッティングして治療できるという長所もあります。
副作用の事例はほとんど報告されていません。まれに皮下出血、発赤など照射後に患部に出現することがありますが、いずれも一時的と言われています。比較的安全な治療法として国内外で実施されています。
難治性の足底腱膜炎(**)
** 6カ月以上の保存療法(内服薬、湿布、インソール等)の治療を行っても痛みが改善しない方
国際整形外科体外衝撃波学会(ISMST)では、下記の疾患が対象とされています。
それ以外に小児骨端症(オスグッド病)、ばね指、各種腱鞘炎、有痛性外脛骨、二分膝蓋骨、シンスプリントなどにも有効であることが報告されています。
難治性足底腱膜炎の場合:50,000円
※窓口での自己負担額は1〜3割となります。
初回(税抜):15,000円
2回目以降(税抜):5000円
整形外科、リハビリテーション科、スポーツ医学、慢性疼痛、成長期の運動器外傷・障害