船橋整形外科という病院が千葉県にあり、そこに私の叔父が理学療法士として理学診療部長をやっていました。その後、自分自身が千葉大の整形外科に入局して、ちょうど7年目の時に理学療法士の叔父と、叔父の知り合いと一緒に新しくクリニックの立ち上げをしようとなったのが経緯です。
一番初めに静岡のクリニックを立ち上げましたが、当初は1診体制で、患者さんもありがたいことに多く集まり、忙しかったことを覚えています。その後、鹿児島、東京荻窪、東京五反田、福岡と規模を拡大していきました。5拠点を離れたところに立ち上げた背景として、最初からいろいろな所にクリニックを作りたいという願望があったことがあります。静岡については、温暖な地域の方がリハビリの効果も上がりやすいことも考えて、土地を探していたところ、ちょうどよい物件があったので開設に至りました。まずは、静岡県清水町というところで開業し、そして私の出身地である鹿児島に2つ目のクリニックを立ち上げました。
また、当時関東から非常勤として静岡の方まで来てくださっていた加藤先生が開業を考えていらっしゃったこともあり、SEISENのサポートのもとで開業をということで荻窪に3拠点目を作り、同様に関東から非常勤で来てくださっていた鈴木先生が、当時お勤めだったNTT関東病院の近くに開業を考えていらっしゃったことで五反田に4拠点目を作りました。
今後も法人の理念をご理解いただいたうえで、一緒に働きたいと思ってくださる先生がいらっしゃれば、さらに展開していきたいと思っております。
各クリニックとも近隣の総合病院等と連携しています。外来は地域の患者さんが多く、手術が必要となった場合は、上述の病院に搬送するようなイメージです。患者層としても地域の子供から高齢者まで幅が広く、夕方は地域の部活動やクラブチームでプレーしている子供たちなども外来に来られます。
整形外科として患者さんの炎症による痛み、注射等一般的な整形外来をお願いしております。痛みを取り除くこと、そして予防のことも考えてリハビリと組み合わせて患者さんに寄り添っていただくことが望ましいと思っております。また、地域密着のクリニックなので、患者さんの話をしっかり聞いていただけると、患者さんからも信頼され、よい循環が生まれると思います。
リハビリテーションに関しては、叔父の故・脇元が提唱した「Spine Dynamics療法」を大事にしております。整形疾患でも何か原因がなければ疾患は起きない。真の原因を摘み取ることがSpine Dynamics療法の基本的な考え方です。具体的なアプローチは、身体の中心である脊柱を適正な状態に整えながら患部をケアしていきます。もちろん患者さんの状態に合わせ、患部への直接アプローチも並行して行います。理学療法士には、やる気があって、経験豊富なスタッフが多いので、連携して診療にあたっていただけるかと思います。
整形外科医としてメスを置きたい方、若い先生で院長先生をサポートしていただける方、開業を視野に検討されている方などが合うのではないかと思います。ご年齢に関しては70代の非常勤の先生もいらっしゃるので、体力的に無理がなければ問題なく働いていただけると思います。
また、常勤医であれば週3日からのご勤務も可能です。院長職であれば管理者として4日以上のご勤務をしていただきたいと思っております。注射に関しても、ある程度必要な患者さんがいらっしゃいますが、そこで終わりではなく、痛みの原因というものがあるはずなので、そこを治すということと、痛みを予防する観点でリハビリと連携していくということを診療の方針に掲げているので、ご理解いただける先生が一番ですね。
また、手術がしたい場合は、外勤等ももちろん可能で、そういう先生もいらっしゃいます。整形外科の先生であれば手術をしたい方もいらっしゃると思うので、働き方の相談等も柔軟にできるかと思います。
医療法により、院長は法人の理事(役員)になりますので、職員という扱いではなくなります。経営面の管理業務は法人本部がありますので、院長先生は診療の責任者として現場のマネジメント等をお願いするようになります。診療に専念されたい、数字管理まではちょっとと思われる先生にもご安心して入っていただけるものと思います。本部で各施設の予算立て、決算確認も行っており、月に1回報告会という形で施設へフィードバックさせていただくような形になります。それをもとに自分たちがどこをどう改善したらいいのかということを一緒に考えていただければと思います。
整形外科なので当然、整形外科の範囲の疾患の患者さんを診るのですが、大きな目標としては、リハビリを通してみなさんが元気になるように、痛みが出ない元気な体になれるよう、予防も含めて患者さんに寄り添っていければと思っております。また、治療ではなく、患者のみなさんとのコミュニケーションにもご配慮いただき、心身ともに満たされるようなクリニックをコメディカルやスタッフと一緒に、チーム一丸となって作っていただければと思います。共に働いてくださる方を心よりお待ちしております。