2011-03-31

Good Life Magazine  第 15 号  急性期炎症の対処法:肉離れ

▼△▼△▼△NPO法人FINE△▼△▼△▼
▼△▼△▼△医療法人社団SEISEN 清泉クリニック整形外科△▼△▼△▼

***  Good Life Magazine  ***
第15号:2010.11.30
http://seisen.info/

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急激に寒くなってきたこのごろですが、体調崩されていませんでしょうか?
 
今回は、スポーツの怪我で多い『急性期炎症の対処法:肉離れ』の対処法についてご紹介したいと思います。

では、『肉離れ』とよく耳にしますが、『肉離れ』とは具体的にどのようなものなのかを皆さんはご存じでしょうか?
意外と思い浮かばない方が多いのではないでしょうか。
 
肉離れは程度により「筋肉間損傷」と「部分断裂」「完全断裂」などに分類されますが、基本的には筋膜や筋繊維といった筋肉を構成している組織の部分損傷なのです。
同じ肉離れでも、損傷部位が違えば治療過程が異なり、非常に長期にわたって痛みに悩まされることも少なくありません。
 
しかし…ご安心あれ!!受傷直後にしっかりと対処することで早期回復が可能になるのです。
 
肉離れは大腿前面(もも前)・下腿後面(ふくらはぎ)に生じることが圧倒的に多いです。
 
次いで上腕(二の腕)・肋骨などの部位に生じます。
痛みは、相当強いものから違和感程度までと幅がありますが、ひどくなると一人では歩けない程の痛みを伴う事もあります。
 
事実、筋肉とは人の体を支え、動かしてくれるものです。
 
その筋肉が切れてしまったら…
 
皆さん想像してみて下さい。
 
そうなんです!動けなくなるんです!困りますね……
 
それでは、実際『肉離れ』が起きた場合患部ではどのような体の反応が起こるのでしょう。
 
火事に例えてお話しします。

多くの肉離れは受傷直後に患部が熱を持ちます。熱を持つ=火事発生(大火事~小火と様々)と考えてください。
この火はどんどん隣へと燃え広がっていきます。
 
これが、『熱感・発赤』となります。

次に火事を消すには水が必要になります。火事が大きければ大きいほど大量の水が必要になります。
 
これが『腫脹(はれ)』になります。

最後に、火事が収まると、残るのは燃えカスと消火に使用した水が残ります。
これが『浮腫(むくみ)』になります。

どうですか?
 
何となく理解できましたか?
 
それでは次に、肉離れの後の正しい対処方法をお教えします。
よく覚えておいてください!

外傷の対処法として『RICE(ライス)処置』という方法があります。これは、捻挫に限らずケガの処置としてとても有名なやり方です。
 
1、R=Rest…安静
2、I=Ice…冷却
3、C=Compression…圧迫
4、E=Elevation…挙上
 
このように、一般的にはR・I・C・Eという順番で行っているのですが、順番を変えるともっと効果的な処置法にかわります。
 
必見!

1、C…Conpression=圧迫
まず、消化活動を休んでいると火事は燃え広がってしまうので圧迫をして火事を最小限にするために燃える範囲を制限しましょう!
*テーピングやバンテージなどで圧迫を行います。

2、I…Ice=冷却
患部周囲を冷やし、痛み感覚を鈍くして痛み軽減を図りましょう!外からも火事を抑える為にアイシングが必要です。

3、E…Elevation=挙上 
水は上から下に流れるのが自然の定理です。
足を下げた状態では消火に使った水がいつまでも残ってしまうので、足を高くして損傷部位に水をためないようにすることが大切です。

4、R…Rest=安静 
無理して使ってしまうといつまでたっても火事がおさまらなくなるので、火が消えなくなってしまいます。

当院ではこのように『RICE』が『CIER』と手順を変えています。発症直後にどれだけ火事の範囲を抑えられるかが肉離れにおいて一番重要です。
 
肉離れだと甘く見ず、早急に対処しましょう。
 
また、捻挫(靭帯)の際は早い段階で荷重をすることをお勧めしましたが、今回の肉離れ(筋・腱)については体重をかけない事が重要になります。
 
捻挫と肉離れ、上記のような違いだけ注意しましょう!!

その他の合併症(骨折など)がある場合にはそれぞれにあった処置が必要になります。
 
 
今回ご紹介させて頂いた内容はあくまでも応急処置です。
その他の合併症(骨折など)がある場合もありますので、受傷後は専門医の受診をお勧めします。
 

ここでお気づきの方もいらっしゃると思いますが、『捻挫』・『肉離れ』の違いは腱(靱帯)の損傷なのか、筋肉の損傷なのかの違いであり、受傷直後の対処法は捻挫・肉離れ大きな違いはありません。
 
ですから、『CIER』の手順で対処法を覚えていただければ、いざ自分や近くの人が肉離れや捻挫をしたときでも、対処ができると言うことです。
 
是非、『CIER』の手順を覚えていただき早めの対処ができるようにしましょう!!
 

 
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発行:NPO法人FINE、 医療法人社団SEISEN 清泉クリニック整形外科
URL : http://seisen.info/
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